トランクルームマーケット情報

不動産有効活用最前線 ~トランクルーム+αで収益力強化~

トランクルームの利用が広がるとともに、利用者が求めるニーズも多様化してきました。その傾向は急激にすすみ、現在トランクルームは多様化・差別化の時代に突入しているといわれています。利用者としては、立地や価格、広さなどといった基本的なスペック以外に「機能」「付加価値」でトランクルームを選ぶことができるというメリットがあります。
またトランクルームを運営する側としても、競合他社との差別化や新規利用者の取り込みなどが見込めるのです。

トランクルーム・キュラーズ

トランクルームのニーズとして多いのが、「趣味の部屋として過ごしたい」「仕事場にしたい」というものです。
しかしトランクルームはあくまで荷物の保管場所として貸し出している、あるいは荷物を預かるための施設ですので、基本的に室内に滞在するのはNGです。ところが昨今、このニーズを受けた“滞在できるトランクルーム”が増えています。こうした施設では共用部にトイレや簡単なキッチンを備え、個室内も居心地や使い勝手に配慮した造作にして、アトリエや事務所、作業場などとしても使えるよう配慮されています。1階部分をトランクルーム、2階を居室としたメゾネットタイプなどもあり、ここまでいくとトランクルームと呼んでいいのか迷うほどです。こうした施設はもはやトランクルームというより、シェアオフィスやコワーキングスペースの延長という感覚の方が近いのかもしれません。

トランクルームがシェアオフィスに近づいているのであれば、当然その逆もあり得ます。急激に数を増やしたシェアオフィスやコワーキングスペースも今では供給過剰気味で、こちらも差別化・高機能化が課題となっています。トランクルーム付きのオフィスに注目が集まるのも当然といえますが、その数はまだ多くはありません。オフィスに比べトランクルームの賃料は低廉ですが、今ならまだ先発優位の恩恵を受けられます。集客に困っているシェアオフィス、コワーキングスペースのオーナーは一度検討してもいいかもしれません。

既存の施設にトランクルーム(あるいはトランクルーム的機能)を併設する動きは、最近とくに活発になりつつあるようです。アパート・マンションはもちろんカフェ、宿泊施設、あるいはビルやマンションなどの空きスペースで荷物を預かろうという動きもあるほどです。むしろこうした施設が、既存のトランクルームの強力な競合相手になるかもしれないのです。

とはいえトランクルームの機能強化に大きなコストをかける必要はありません。例えば共有部に自販機を置き、ちょっとした休憩スペースを設けるだけでも反応は違ってきます。何の機能を付加するか、どんな価値を提供するかはまさにアイデア次第といえるでしょう。そういう意味で言えば、これからのトランクルームに最も必要なのはファシリティという概念かもしれません。競争が激化するこれからの時代は、オーナーのアイデアが生かせる時代でもあるのです。

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