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本を処分したいのになかなか踏ん切りがつかない時、どう気持ちを切り替える?

前回は本棚整理の悩みベスト3とその解決法についてご紹介しました。今回は、その中でも『本を捨てられない』悩みについて、もう少し掘り下げてみます。

本を処分したいのに、いざとなると躊躇してしまう。「あれも捨てられない」、「これもやっぱり必要かも」となかなか踏ん切りがつかない時があるかと思います。
今回は、処分するべきと頭ではわかっているのにどうしても心がついていかない時に、考えの切り替え方法をご紹介します。

1.いつかまた読むかもしれない
本が捨てられない方の最も多い理由がこれです。いざ捨てようと思っても、読み返してみるうちにやっぱり手元に置きたくなり、本棚に戻してしまいます。
しかし、実際に読み返した本は何冊ありましたか?ほとんどないのが現状だと思います。それでもどうしても不安という場合は、必要になった時の代替案がわかれば処分できそうです。
例えば、図書館でも借りることができます。または、中古本を買うこともできます。現在は、便利なことにインターネットで多くの本が中古で入手可能です。
一見不経済に見えますが、読まない本に家賃をかけ続けるよりもずっと経済的です。また、本を処分することで、新しい本を購入し保管するためのスペースが生まれることもメリットです。

2.まだ読んでいない、あるいは読んでいる途中だから
この理由もよくわかります。しかし、その本を読み進めない期間が1か月以上に及ぶ場合、何か別の理由がありそうです。
もしかすると、その本が必要なくなったのかもしれません。例えば、友達との旅行に向けてダイエットを決意して本を買ったものの、ほとんど読まないうちに旅行も終わってしまった。このような思い出が一度はあるのでは?
また、なぜかページが進まないという本もあります。ステキな洋服だと思って買っても、実際着るとなんとなくしっくりこない…ということは誰でも経験があると思いますが、これは本にも当てはまります。
文体が自分に合わない、レイアウトを見ていると疲れてしまう、主人公の気持ちに入り込めないなど、無意識に避けてしまう本に出会うことがあります。こんな時は無理に最後まで読もうとせず、たまたま自分に合わなかったのだと切り替え、ご自身が読んでHappyになれる別の本を探してみましょう。

3.お金を出して買ったのでもったいない

これを理由に挙げる方も意外と多くいらっしゃいます。支払った金額を思い出すと踏み切れない。気持ちはとてもわかりますが、逆にこれほどもったいないことはありません。
資格試験の本など決して安くない本も多くありますが、どんな高価な本も活用してこそ意義があります。逆に活用していないことでその本を見る度に小さな罪悪感を抱いてしまうのであれば、お金を払って苦しい思いをして、その上収納スペースも取っているのです。読んでいない本は必要としてくれる人に譲るか、リサイクルショップで買い取ってもらい、そのお金で活用できる本を買い直したほうがあなたにメリットがあるはずです。

いかがでしたでしょうか?踏ん切りがつかない時にご参考いただければ幸いです。
一度読んだ本は全て処分するべきというわけではありません。あなたにとって必要な本や大好きな本は、ぜひ大切に保管してください。しかし、そのような本はあなたの状況と共に変化していくことも、心に留めておいてください。

さて、本に限らず、片づけ・整理には多かれ少なかれ決断力が必要になります。その中でも、本は処分のタイミングが難しいものです。
本は、洋服や靴など違い自分の成長や体形変化のため使用できなくなることはありません。食糧と違い賞味期限がありませんし、腐るものでもありません。普通に使用していれば大きく傷むものではないので、本棚に入れたままでも特に困るものではないのが特徴です。

だからこそ、本を処分するということは、他のものを処分するよりもご自身の決断力がとても重要になってくるのです。自分にとって役目が終わった本はどれか、本の処分のタイミングは自分で決めるのです。頭では必要ないとわかっているのに処分できない時の心理は、物事の決断を先送りにしている時と同じです。
思う存分楽しんだ本も、思うように活用できなかった本も、あなたにとっての役目を終えたことをご自分でしっかり見極めることができたら、あなたの決断力もきっとパワーアップしているはずです。

文:本棚すっきり研究所/島田博之

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