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人口の多い3大都府県(東京・神奈川・大阪)における収納ビジネス(神奈川県編)

筆者:株式会社矢野経済研究所 菅原 章 氏

日本全国至る所に収納サービスが広がっていますが、人口の多い都市部にサービスが集中しています。そこで、今回は人口第2位の神奈川県の収納ビジネスについてレポートします。

都道府県の人口ランキングの上位3都府県(東京・神奈川・大阪)における収納ビジネス(トランクルーム・レンタル収納・コンテナ収納)の現状をみていきたいと思います。第3回は神奈川県です。日本の2番目の都市として大阪府をイメージされる方も多いかもしれませんが、人口数ではわずかな差ではありますが神奈川県が第2位なのです。しかし世帯数となると、大阪府が第2位となります(平成26年1月1日住民基本台帳 人口・世帯数)。同様に、以下のような各統計で、神奈川県と大阪府は拮抗しているケースが多くなっています。

<神奈川県の統計> ※カッコ内は都道府県のランキング

人口(2) 世帯数(3) 人口移動数(流入超過)(2)
人口密度(3) 平均世帯人員(少ない)(6) 単独世帯数(3)
住宅数(3) 持家率(少ない)(6) 共同住宅数(2)
住宅着工数(2) 事業所数(4) 従業員数(4)
県内総生産(4) 県民所得(2)


神奈川県は、東京や大阪と同じように、都市としての要素と住宅地としての要素を兼ね備えています。収納ニーズもそれなりに高いものと予想されます。実際、レンタル収納・コンテナ収納ともに、拠点数・室数ともに第3位となっています。
そんな神奈川エリアの収納サービスについて、地図データ・統計データなどをみながら紹介していきます。

神奈川県におけるレンタル収納とコンテナ収納の展開状況

神奈川県におけるレンタル収納とコンテナ収納の展開状況


(青色の点はレンタル収納、黄色の点はコンテナ収納)

神奈川県には2013年7月時点で約1,100ヶ所のレンタル収納・コンテナ収納が展開されています。
上記マッピングデータをみると、レンタル収納(青色の点)は、比較的川崎市・横浜市の都市部に密集しています。一方、コンテナ収納(黄色の点)は、神奈川県の山間部を除いた地域に比較的満遍なく拠点が点在している状況がわかります。
また、横浜市の郊外(住宅地且つ戸建が比較的多いエリア)には、収納の拠点が比較的少なく密集していません。国道などの主要幹線道路沿いに拠点が並んでいます。
例えば、海岸線を走る国道134号線沿いには、レンタル収納・コンテナ収納ともにありますが、サーフボードなどのマリンスポーツの道具などを保管している方も多いと聞きます。都市部ならではの、郊外ならではの、それぞれの地域で様々な収納ニーズがあるという一例といえます。

<神奈川県内の市区別 収納拠点数ランキング>
神奈川県 人口 レンタル収納拠点数 コンテナ収納拠点数 拠点数計
藤沢市 419,260 16 67 83
鶴見市 281,461 22 36 58
平塚市 257,333 11 42 53
高津市 224,379 12 36 48
川崎区 219,21 21 25 46
厚木市 225,041 7 39 46
都筑区 210,258 10 34 44
港北区 340,798 12 27 39
茅ヶ崎市 237,607 7 32 39
横須賀市 408,112 8 27 35


神奈川県の行政区別の収納拠点数のランキングをみると、人口の多い行政区(1位:藤沢市、2位:横須賀市、3位:横浜市港北区、4位:横浜市青葉区、5位:横浜市鶴見区)のうち、4位の横浜市青葉区は18ヶ所しかありません。2位の横須賀市、3位の横浜市港北区についても上位3市区のように、50ヶ所を越えるポテンシャルがあると、人口の数ではいえるかもしれません。
ただし、こういったエリアでは近年人口が急激に増えてきている市区です。特に子供が生まれ、成長過程にあるエリアでもあります。その一例としては最近、待機児童などの問題が騒がれていたエリアでもあります。子供の成長とともに、収納ニーズの高まりによって今後徐々に収納ニーズが拡大するエリアという可能性が高いといえます。
レンタル収納の拠点は、川崎市中心部(川崎区)、横浜市中心部(中区)が20拠点以上となっています。横浜・川崎の間にある鶴見区も20拠点を超えるなど、神奈川県の産業・商業並びに人口の多い地区に集中しています。
コンテナ収納は、藤沢市・平塚市・厚木市と郊外が上位を占めています。また、第4位に鶴見区がレンタル収納と同様に上位にランキングされています。東京都のように、山手線エリアや環状7号線以内といったように区分けがされていませんが、横浜市・川崎市のいわゆる都市部はレンタル収納が多く、住宅地中心のエリアではコンテナ収納が混在し、横浜市・川崎市以外の市部ではコンテナ収納が多いという傾向がエリアの特徴としていうことができます。

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