収納情報

片づけのイロハ ~地球に愛をこめて~


片づけの【イ】

片づけの3S。
片づけには3Sがある。整理・整頓・収納。順番は理・収・頓(整理・収納・整頓)。理・頓・収ではない。ましてや始めに頓がくると、即リバウンドにつながる。
大事大事、片づけの順番。

整理とは:不必要なものを取り除くこと
整頓とは:すでに決まったモノを決まった場所(収納場所)に戻すだけ

片づけの【ロ】

迷うモノの判断。
片づけが進まない原因の1つが、手放すべきかどうかの判断がつかないこと。
To be or not to be.
モノ側から見れば、生きたいわけです。
人ができることは、そのモノを使ってあげること。使わずに持っているだけなら、それは死んでいるのと同じ。1年以内に使わないと思ったら、思い切ってそのモノが活きる場所を見つけてあげること。
リユース(再利用)・リサイクル(再資源化)を進めましょう。

そもそも、そのモノがあなたの処に入ってきた理由を考えてみたいものです。
タダで配っていたから・お店のプレゼント品などは、本当に必要でもらってきたのでしょうか?リフューズ(断る)勇気を持ちませんか?あなたが断れば、そのモノは必要な人の手に渡ったかもしれません。大切にされずに埃まみれになっていては、モノが泣きます。
日本は資源の少ない国です。ほぼ輸入に頼っています。今でこそ物余りの世の中ですが、70年前はモノがなかったのです。だからこそ大切に使おうという意識が芽生え「もったいない」という言葉が生まれたのです。つまり使っているモノに対して「もったいない」だったのですね。
今の「もったいない」の使いかたはどうでしょうか。使っていないから捨てるのは「もったいない」に変わっていませんか? では、使われていないモノが口をきけたとしたら、どう言うでしょうか。使ってもらえるところにお引越しをしたいと言うのではないかと思います。私たちも、社会で自分が役に立っていると思うから、生きている張りがあるのです。 誰からも振り向かれなければ、淋しくて死んでしまうかもしれません。病になって事件を起こす人もいます。
モノは口をきくことも、動くこともできません。だからこそ、人が活きる場所を探してあげる必要があるのです。

片づけの【ハ】

減らすことも必要。
リユース・リサイクル・リフューズで、だいぶ家の中がすっきりしてきました。
それでも行き場のないモノ達がでてきます。今まで溜めてしまった使わないモノ達は、思い切って手放しましょう。リデュース(減らす)です。
地球環境を考えている人ほど、手放せない方がいます。地球を汚してしまうのではないかと考えるのです。とても優しい方ですね。しかし、そのために、あなたが使わないモノで埋まった生活をすることを、宇宙は望んでいません。

利休の茶室

利休が豊臣秀吉を茶の湯に招いた時の話です。
秀吉は、朝顔がたくさん咲いているのを楽しみにしていました。しかし、行ってみると一輪の朝顔も咲いていません。ガッカリしていると、茶室に入った時に目に飛び込んできたのは凛とした一輪の朝顔でした。
利休は、とびきりの一輪を飾っていたのでした。その一輪のために、他のすべての朝顔の花を切ってしまったのです。美とは、周りのいらない物をそぎ落とした時に感じるもの。今住んでいるあなたの部屋も、同じ部屋という空間です。その空間を、どのように演出したら自分好みになると思われますか?その自分好みの空間にあるモノは、どんなモノだと思いますか?

茶室という狭い異空間では、身分も立場も関係なく、刀も持ち込めませんでした。つまり素の自分が試されるところでした。利休はどんな相手にも対等に振舞ったのでしょう。

もし、あなたがモノをTo be or not to be,that is the question.と考えた時に、あなたの思考が試されているのかもしれません。
そのモノが生きるうちに、活かされる場所に持って行くには、「使っていないけれど、どうしようかな?」と思った時が手放し時なのです。

地球に愛を!

今、地球は瀕死の状態です。オゾン層に穴が開き、海にはプラスチック製品ゴミが浮かび、上空にはたくさんの使用済みの衛星が漂っています。傷んでいるのは地上だけではないのです。
青く美しい水のある惑星・地球を、私たちは守っていかなくてはなりません。子供達に渡していく義務があります。そのためにも、身近なところから変えていく必要があるのです。日本のように、家にたくさんのモノを抱え込んだ国はそうそうありません。自分にとって大切なモノとは何なのか?を今一度考えてみませんか?そこが地球環境を守る、始めの一歩になるのだと思うのです。一人一人が自分にとって大切なモノに囲まれた幸せな空間を作ることで、ムダな買い物がなくなる。モノが少なくなったとしても、こころは逆に豊かになっていく。そんな人が増えていくことを願っています。

地球には自助作用があります。今ならまだ、人に大きな危害が及ばずに美しい星を保つことができるのです。地球の地下資源を掘り尽くし、人間の人口が爆発的に増えた時になにが起こるのか。私たちは考えてみることが必要かもしれません。モノとこころの片づけが、この地球を救うのです。地球はいつも私たちを守ってくれているのですから。

  • X
  • Instagram

ページトップへ