収納情報

本の保管場所は本棚だけではない?

本は捨てずに手元に置いておきたい。本好きであれば誰もがそう感じるところですが、実際には本棚はスペースに限りがあり、なかなか思うようにはいきません。そこで今回は、たとえ本を手放したとしても新たな形で本とつながってゆける、本に関連するおすすめのインターネットサイトをご紹介します。

まず一つ目は、図書館蔵書が検索できるサイトです。

日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」
http://calil.jp/

以前のコラム「本を処分したいのになかなか踏ん切りがつかない時、どう気持ちを切り替える?」の中で、図書館の活用をご提案しました。「いつかまた読むかもしれない」という気持ちが本の処分を邪魔しているときは、また読みたくなったら図書館が利用できると思えば、安心して処分できるのではないでしょうか。「カーリル」では全国の図書館の蔵書を検索できますし、本の在庫確認は勿論のこと、このサイトから貸出予約をすることもできます。実際図書館に行ったらすでに借りられていた、ということがないように、図書館に行く前には「カーリル」で在庫をチェックすることをおすすめします。

二つ目は、インターネット上で本の管理ができるサイトです。

ウェブ本棚「ブクログ」
http://booklog.jp/

ブクログでは、ご自身が読んだ本を登録することができます。本のタイトルで検索すると、本のタイトルとともに表紙の画像がでてきますので、とても簡単に登録できます。スマートフォンをお持ちであれば、登録方法はもっと簡単です。本の裏にあるバーコードをカメラで読み込むことにより本の検索ができます。一度にたくさんの本を登録したいときはとても便利です。
そして、それぞれの本について「読んだ」「読みたい」等、読書状況を記録することができます。
今までお客様の声を聞いていて意外と多かったのが、同じ本を何冊も買ってしまうという悩みでした。本を手放さない理由が、本を処分してしまうと自分が読んだ本を把握できないからという方もいます。ご自身の本をブクログに登録しておけば、知らずに同じ本を複数購入してしまう悩みは解決できそうです。さらに、レビュー欄に本の感想を記載しておけば、もし本を手放すことになってもその本を思い出す手がかりになると思います。
なお、手放したくない本をトランクルームに預けている方も沢山いらっしゃいますが、どんな本を預けたか忘れてしまう場合も多々あると思います。そんな時もトランクルームに預ける本をブクログに登録しておけば、何を預けたかわからなくなってしまうとこはありませんね。


以前から、ご自分の蔵書をエクセルなどで管理する方はいらっしゃいましたが、今はとても便利になりましたね。
ブクログは本のタイトルだけではなく、表紙や背表紙の画像もともに登録されるので、オンライン上で本物の本棚のように管理できます。以前ご年配の方の本棚を整理させていただいた時、最新の本から学生時代の思い出の本まであって、まるでアルバムをみているようでした。いつかブクログで自分の本棚を振り返った時、自分自身の歴史をみるような気持ちになるのではないかと思います。

他にも、インターネットで古本も取り扱う書店も多くあり、かなり安く購入することができます。手元に本はなくてもインターネットなどを利用して本と上手に付き合う方法はいくつもあります。本と上手に付き合っていけば、たくさんの本に出合うことができます。
スマートフォンやタブレットが浸透するに伴って、本をスキャナー等でデジタルデータ化し保存する方法(本の自炊)も増えてきました。電子書籍も登場し、本は必ずしもハード(実物)で持つ必要がない時代になりました。本の種類や活用方法に従って、様々な本の持ち方があってもよいと思います。ぜひご自分にあった本との付き合い方を見つけてみてください。

文:本棚すっきり研究所/島田博之

  • X
  • Instagram

ページトップへ